診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 |
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午前診 8:00〜11:00 |
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予約外来 14:00〜16:00 |
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午後診 16:00〜18:30 |
土曜の午後診・水曜・日曜・祝日
毎週火、木、金の(15:00〜16:00)にて、予約診を行っています。
主に新生児や慢性疾患を診察します。
※Webからの新規予約はできませんのでご注意ください。
近年PCR法は菌のDNAを100万倍以上に増幅するもので、その感度より感染症においても積極的に使用されている有用な検査法です。一般に細菌の培養などでは数日かかる結果も、このPCR法を使えば約3時間ほどで確定します。
私は高槻赤十字病院において約10年間小児科、呼吸器内科での肺炎患者において、PCR診断を行い、入院1日目に確定診断を行い適切な治療を心がけてまいりました。
保険外の検査ですが、症例に応じて院長の判断で検査を行い、迅速診断を心がけています。
目的の微量な細菌やウィルスのDNAを100万倍以上に増幅して、高感度の検出を短時間で行うことができる技術です。
その応用分野は広く、分子生物学の基盤技術として利用されていますが、食中毒における遺伝子検査や法医学分野におけるDNA鑑定などでも応用され、テレビのニュースなどで良く聞かれると思います。
目的のDNAに対する相補的なプライマーと酵素反応により、次々と目的の特異的DNA配列を100万倍以上に増幅します。
マイコプラズマ肺炎は、 飛沫感染により学校、幼稚園、保育所、家庭などの比較的閉鎖的な環境で地域的に流行します。
従来、わが国では、4年ごとのオリンピックの開催年に一致してほぼ規則的な流行を認めていましたが、最近ではこの傾向は崩れて毎年地域的に小流行を繰り返すようになってきました。
以上よりマイコプラズマ肺炎の診断はそもそも難しいうえに、クスリに抵抗性のマイコプラズマ肺炎もあるため、早期の確定診断は更に難しくなってきているのが現状です。
これに対してPCR検査では3時間で確定診断がつきます。
13歳男児
右下中肺野に肺炎像を認める。近医にて血液検査で白血球数:6,400、CRP:3.2
細菌性肺炎を疑われフロモックスを内服するが解熱せず。数日後マイコプラズマ肺炎も考えジスロマックを
処方されるが、咳が強くなり解熱しないため当院小児科に紹介
細菌性肺炎の疑い 抗生剤処方
3日間熱が下がらない
マイコプラズマ肺炎の疑い 抗生剤変更
3日間熱が下がらない
マクロライド耐性マイコプラズマ肺炎?
ウィルス性肺炎?
PCR検査
マイコプラズマ肺炎確定
マクロライド耐性に強く関係する23S rRNA遺伝子の変異をダイレクトシークエンスにより確認した。
症例には2063番目のAがGに変異、これによりアミノ酸の置換がおき、マクロライド耐性であった。